中庭から光を取り込む ～町屋～

STORY

間口が狭く、奥に長い。町家の特徴をどのように活かすか。

奈良市内周辺エリアはこのような町家が多く存在します。

ご実家として使われていた町家のリノベーションです。以前のキッチンは窓が無く、日当たりのよくないキッチンでした。町家では縦長の間取りに沿って、土間や竈いわゆる「おくどさん」があった名残で、キッチンも、これに従って、壁付けで土間通路に沿ったキッチンになっていました。中庭が見え、外からの光を取り込める和室をLDKに変える事で、生活の中心が明るい場所へ変わりました。

時代の変化とともに、来客も限られた人になった事で、客間として使われていた和室も、「家族」「日常」「生活」のための空間として活用する事で、今のライフスタイルにあった形ではないでしょうか。