35年後1800万円残る人、やっとローンの終わる人。

皆さま新年明けましておめでとうござい ます。年末年始にかけて、9連休という方が おおくいらっしゃったようですね、皆さまは いかがお過ごしでしたでしょうか?私は家 でのんびりと過ごさせていただき、心身とも にとてもリフレッシュされました!本年は 干支であるウマのように、新年の新たなスタートから全開で駆け抜けていきます!本年 も宜しくお願い致します。
さて、今回のトピックは借り入れ金額と総 支払い金額の違いについてです。
今まで、ご紹介してきたどうして多額な借 金がいけないのか! の答えになるかもし れません。前回は、長岡のTさんが、わたしのアドバイスを参考に、工務店で建築したことをお伝えしました。今回はその続きです。
土地や住宅といった不動産を購入する際、 資金計画や住宅選びに失敗している人には ある大きな共通点があります。
その共通点は何か?今回は、そのことにつ いてお話しします。ここで、少し前回のおさ らいをしておきましょう。
Tさんには、2つの選択肢がありました。 1つは、借り入れ金額2840万円。年間返 済額は123万円。35年返済をし、35坪 の家を建てるというもの。そしてもう1つは、 借り入れ金額1990万円。年間返済額は、 108万円。25年返済をし、38坪の家を 建てるというもの。ここでの借り入れ金額の 差は、ざっと850万円です。皆さんは、この差についてどう思われますか? 多い? それとも少ない? ほとんどの方が、その多 い少ないの議論で話が止まってしまいます。
そして、たぶん大丈夫だろうということで、 見切り発車してしまいます。しかし、重要な ことは多面的にその借り入れを分析するこ とです。もう少し突っ込んで借り入れについ て考えることで、目に見えないものが見えて きます。その目に見えないものをしっかりと 情報としてお伝えした結果、Tさんは工務店 を選んだのです。
もう少し突っ込んだとは、どういうことで しょうか? まず借り入れ金額の単純な差。 それは、850万円です。しかし、両者の返 済金額の差をみていくと、15万円(1~2 5年の返済金額の差123-108)×25 年=375万円と、123万円(25~35 年の返済金額の差123-0)×10年=1 230万円の合計で1605万円になりま す。そして、金利まで考慮に入れた場合には、 その差は1829万円になるのです。つまり、 35年後には1800万円の貯金があるか、 それともやっと返済が終わるのかという差 になってあらわれてくるのです。ここまで借 り入れのことを考えている人はめったにい ません。しかし、ご研究熱心なあなたさまは、 事柄をもう少し突っ込んで検討できる方だ と思います。それが出来るか、出来ないかが、 成功するか、失敗するかの分かれ目になるの です。