「○○畳用は、あてにならない?エアコンのお話し (その1)」
皆さん、こんにちは。6月に入って梅雨入り宣言がされた地域もありますね。暑くて蒸し蒸しする梅雨は嫌いですが、その後の猛 暑はもっと苦手です ( 笑 )。
さて、この時期になるとエアコンが活躍しはじめますよね。本音で語る家づくりの読者の中には、これから家を建てるタイミングで、エアコンを購入する予定の方も多くいらっしゃるかと思います。今日は、これからの時期に大活躍するエアコンのお話しをしたいと思います。
エアコンを購入するときに、皆さん当然のように『〇○畳用』という表記を目安に購入すると思います。・・・ところが、この『〇○畳用』というのは、JIS規格に沿って計算されています。『東京のあまり断熱性能の高くない家』が基本になっています。
つまり、断熱性能が高い家では、『〇畳 用』の半分の能力で足りてしまうケースがあります。
「でも、大は小を兼ねるから良いんじゃないの?」 ・・・残念ながらエアコン には、この言葉は当てはまりません。
エアコンは 温度を調節する機能は得意でも、 パワーを調整することは苦手なのです。例えるなら、仲町の飲み屋街を大型バスで運転するのは、とても大変ですよね。小さな軽自動車の方が走りやすいことと同じことなのです。
では、正確にエアコンの大きさを決めるに は、 どうしたら良いのか??これは、きちんとした計算で求められます。以下の数値を使って計算します。
1. 面積
2. Q値
3. 冬の外気最低温度
この計算は、最も寒い日の夜明け前に一切の日射と内部発熱がなくても、家中24℃に保つ暖房能力を計算します。(エアコンは冷房よりも暖房が苦手なため、 暖房を基に考えます。)
エアコンは決して安い買い物ではありません。畳数表示が大きくなれば、金額もどんどん上がっていきます。きちんと計算で導き出した適切な能力のエアコンを採用すれば、それだけでも大きなコストダウンになりますよ。
興味のある方は、私もしくは、設計の伊野に聞いてみてくださいね。
多分、計算できるはず です ( 笑 )。
エアコンの話は奥が深いので、次回も引き続 きエアコンのお話をしたいと思います。実際に購入する際の注意点も、細かくお話ししますね。