「〇〇畳用は、 あてにならない?エアコンのお話し (その2)」

 

皆さん、こんにちは。関東地方がいきなり、 梅雨明けをして今年は2ヶ月連続の大猛暑になる予想も出ていますね。ますます、エアコンが重要になりそうです。


 先月にエアコンのお話しをさせていただいたのですが、驚くほどの反響をいただき、具体的にエアコンの容量選定の計算をご依頼をくださった方もいました。
 今回も、この夏に大活躍するエアコンのお話しの2回目です。
 前回は、エアコンの『〇〇畳用』は、『東京のあまり断熱性能の高くない家』が基準になっていて、きちんと計算をして選定するだけで大きなコストダウンになります・・・といったお話しをしました。


 今回は、まず『エアコンを買う場合、 何に気をつければよいのか? カタログのどの数値を見ればよいのか?』・・・・ ここからお話しさせていただきます。


必ず見ていただきたい数値は・・・・APF(実行COP) という数字です。

分かりやすくいうと、『APF ≒ 車の実燃費』 です。

APFの数字が大きいほど、実燃費=省エネ性能の高いエアコンになります。

極端に安い価格帯、ちょっと古いエアコンは、 APF=3~4程度の性能値です。これに比べて、最新の省エネエアコンは、 APF=5~6後半の性能値があります。もっとも進んだものだと、APF=7.8 程度 の性能の物が出てきました。

 つまり、計算すると、APF=4.5 のエアコンと、APF= 7.8 のエアコンでは、約43%の省エネ性能の差が生じることになります。これって、電気代に換算すると、すごい差になりますよね!


 そして、この高性能なエアコンを効率よく選定する方法が、前回お話した正確に必要な能力を計算する事です。

前回のお話の数値をもちいた計算をして選定した、その家が本来必要とするエアコンを購入する場合を例にしてみます。

Aさんは、ちょっと高価な寒冷地用の暖房エアコンを購入しようと悩んでいました。リビ ングの広さは21畳だったので、家電屋さんには余裕をもって23畳用を勧められました。
ところが、性能の高い家の場合、先述の正確な計算によって14畳用のエアコンで大丈夫なことが分かり、お得な14畳を購入することになりました。

簡単に、どれくらいお得かというと・・・


➀導入費
■23畳用寒冷地エアコン・・ ・¥710, 000円

■14畳用寒冷地エアコン・・・¥560, 000円
導入コストが、▲¥150,000円お得に!


➁ランニングコスト=実燃費 :APF
■23畳用寒冷地エアコン・・・APF=5. 8

■14畳用寒冷地エアコン・・・APF=6. 8 

ランニングコストが、▲約15%省エネル ギー運転=光熱費がお得に!


まとめですが、必要なエアコン容量を正確に計算してあげて、エアコンの実燃費APFに注意してエアコンを選定する。

たった、この2つに気をつけてあげるだけで、導入費用はもちろん、月々の光熱費も削減することができます。


 今回は、少し難しい話になってしまいましたが、チャレンジしてみたい方はいつでも声をかけてくださいね。