『家の断熱性が弱いと、エアコン嫌いになる?(その1)』

皆さん、こんにちは。11月に入って、急に寒さが増してきましたね。妙高山の頭が白くなったので、コタツを出したり、冬タイヤに交換した方もいますよね。

さて、寒くなると当然ながら家の中だって寒くなります。どんなに高性能の家だって、熱源がなければ最終的には冷えてしまいます。

 

 アパートに住んでいる方だと、灯油ファンヒーターで暖房している方が多いのではないでしょうか。

『どうして、エアコンで暖房しないんですか?』と質問すると、こんな回答を頂くことが多いです。

 ➀エアコンだと、電気代が高そうだから。

➁暖かくないし、途中で温風が止まってしまう時間帯があるから。

 なるほど・・・・ところでの、エアコンの暖房時における電気代って、高いんでしょうか?

 

難しい計算式は省きますが、私のパッシブハウス設計の師匠である、松尾和也先生(日本におけるパッシブハウスの第一人者)が著書の中で、電気、灯油、ガスファンヒーターで比較をしています。2014年頃のデータなので若干古いですが、引用させて頂きます。現在も傾向は一緒です。

 

『暖房1kwあたりのコスト』

■エアコン  ・・・・・・・・・・・・・・・・¥7~9円(深夜電力¥3~4円)

■灯油ファンヒーター  ・・・・・・・・・・・¥7~11円

■ガスファンヒーター(都市ガス) ・・・・・¥13.3円

■ホットカーペット、輻射式電気暖房 ・・・・¥28円

 

上記を見ると、エアコンが圧倒的に安いですね。しかもこの計算に使われているエアコンのCOP=3~4、現在、私のお客様が使っているエアコンのCOP=5~6です。分かりやすく言うと、消費電力が、当時の計算よりもさらに半分くらいです。

そうです。エアコンで暖房する時の電気代が、一番安いんです。

 

ここで補足ですが、エアコンの『COP』というのは、分かりやすく言うと『燃費』を表す数値です。

『通年エネルギー消費効率』といい、この数字が大きくなるほど省燃費なエアコンになります。

 

エアコンのカタログや、エアコン本体の底面に貼ってあるシールに記載してありますので、エアコンを購入する際には、ぜひ気にしてくださいね。最新のものだと、COP=7~8クラスのとんでもない省燃費のものもあります。(6年前の半分の消費電力です!)

  

さて、次にの、エアコンだと何故暖かく感じないんでしょうか?また、寒さの厳しい日のエアコンは、なぜ途中で温風が止まってしまう時間帯があるのでしょうか?

ここの疑問についてのお話しは、12月号でお話ししたいと思います。楽しみにしていてください。

インフルエンザが流行っているようなので、家の中の温度と湿度をしっかり管理して、抵抗力を保ってくださいね!