『値引きは、本当にお客様にとってメリットがあるのか?』

皆さん、こんにちは!稲刈りもほぼ終わって、急に寒くなってきましたね。妙高山の頭が白くなって、いきなり冬が近づいた感じがしますね。気象庁の長期予報では、今年の冬は寒いとのことですので、気をつけましょうね。

さて、今回は 『値引き』 についてお話してみたいと思います。これから家づくりを考えている皆さんも、興味ありますよね(笑)

先日、お客様とお打ち合わせの中で、こんな話題があがりました。

【お客様】:先日、ある住宅メーカーさんに行ったら、こんなこと言われてビックリしたんですよ。

『今、キャンペーン中なので、今週中に弊社に決めて頂ければ¥200万円の値引きをします。』・・・こんな話を切り出されてビックリしたんですよ。

このお客様は、値引きに喜ばれたのではなく、逆に不信感を感じてしまったそうです。

何故ならば、初めて訪問したモデルハウスで、頼んでもいないのに見積もりを出してきて、しかも、なかなか帰らせてはくれない。2時間も粘られて、最初は¥50万の値引きが、最終的には¥200万の値引きになって、『契約申込み』を迫られたからだそうです。

 住宅はとてもたくさんの部材と、手間の積み上げで成り立っています。きちんとした原価を積み上げて、正当な利益を載せて算出した見積り書であれば、まず値引きなどできないはずです。

それが¥200万円も値引きができるというのはどういったことなのでしょうか?

 考えられるのは、以下の2つ。

 ➀もともと高い見積もりを出して、その後に値引きをしても十二分に利益を確保している場合です。

 ➁値引きした分を、他の契約者へ上乗せして、値引き分の金額を確保している可能性もあります。

 もしかしたら、あなたの見積りに、他の方の値引き分が上乗せされている可能性もあります。

住宅業界では古くから最初から値引き交渉を想定して見積もりを出す習慣があります。

工務店でも、大手のハウスメーカーさんでも同様です。こんな悪しき慣習の中で、住宅会社が最初に提示した額で契約してしまったお客様がいたら、明らかに損をするケースもあるのです。

 果たして、はじめからその様な駆け引きを前提としている住宅会社さんとお付き合いすることが、お客様にとって幸せなのでしょうか?

常識的な会社は、最初からできる限り価格を抑える努力をしているので、駆け引き無しの金額を提示してきます。そこから更に値引くような余地はないのです。

高品質な素材を使い、正当な手間賃を職人さんに支払う。その上で、きちんとした利益を加えて計算した金額ですから、値引きをする余地はないのです。

『最初から値引き交渉を前提とした見積もりを出す会社』と、『駆け引き無しの正直な金額を提示する会社』・・・・あなたなら、どちらの会社とお付き合いしたいですか?

 営業さんに質問する魔法のひと言・・・・

 お見積もりの時に、『値引きして頂けませんか?』と一言聞いてください。

本当に限界まで努力して出した住宅会社さんの見積もりは、一切に値引きはできないはずですし、それが本来、正しい見積書です。

正直な住宅会社さんとお付き合いすることも、家づくりにとっては大切な要因の一つではないでしょうか?

それでは、また来月お会いしましょう!